Kindleから発売になった長編官能小説『青の時代2』から、一部抜粋して紹介します。
第二章「性の深淵」からの抜粋です。
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「オーガズムは知ってるの?」
この質問は予想していた。
「知ってる、と思います」
「ふーん。じゃ、失神したことは?」
これは予想していなかった。
「なんですか、それ?」
「知らない、失神? 気を失っちゃうこと。あまりに気持ちよくて、気が遠くなっちゃうこと」
「知ってるはずないじゃないですか、先生」
ふたたび大町が口をはさんだ。
「まだ高校生なんですよ」
「そうかねえ。官能的素質があれば、年齢はあまり関係ないと思うんだが」
「それにしても……あるわけないよな?」
「ないです。失神って、どうなっちゃうんですか? 気を失ったあと、どうなるんですか?」
「しばらくたってまた目がさめるさ。そのまま目がさめなかったら、失神じゃなくて、それは死亡だ」
「先生は経験があるんですか?」
「あるさ。何度かね」
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